私が子供に読んでほしいと思う漫画~マギ~
こんにちは。サーカスです。
今回は小説ではなく漫画を紹介したいと思います。
はじめに
タイトルは「子供に読んでほしい」と思う漫画にしました。
今や漫画には色々なジャンルのものが存在しています。
人を楽しくさせるようなコメディやハッピーエンドに向かう話から、少し悲しく涙する話、人が次から次に死んでしまうような話の漫画がそれぞれ多数あります。
随分昔ですが、漫画に関してこのような事を言われたことがあります。
私が小学生1年生になったばかりの頃、その当時の担任の先生が漫画に対してこういうことを言っていました。
「漫画を読んだら馬鹿になる」
今思えば暴言も甚だしいと感じますが、あの頃の私は「へぇー、そういうものか」と特に考えることもなくその教えに従っていたのだと思います。
その先生の言葉は私の頭の中に残っていて、漫画というものに中々手を出しませんでした。当時はお金も漫画を読めるような環境もなかったので漫画に手を出せなかったというのが正直なところではあります。
年を重ねるごとに使えるお金が増え、自由に行動できるようになってからは漫画を手にする機会も必然的に増えてきました。
私はアニメも愛していますので、面白かったアニメは原作の漫画も読むようにしていました。
アニメにはアニメの良さがありますが、漫画には漫画の良さがあります。勿論小説にも小説のいいところがあります。
今回紹介する「マギ」はアニメを見てから原作である漫画を購入しました。
その時は実家暮らしをしていたので父と私と妹の三人で「マギ」のアニメを見ていた程です。
それくらい私の中では印象深い作品なのではないかと思います。
それでは漫画を紹介していきたいと思います。
マギは現在32巻まで販売されています。(20173月現在)
32巻まで読んだ後に再度1巻の表紙を見ると「ここまできたんだなぁ」と感慨深い思いになります。
☆おすすめのポイント☆
①マギの世界に引き込まれる圧倒的な世界観!!
マギのストーリーは主人公が色々な人と出会い、別れ、そして未知なる世界へ冒険をしていくという王道の内容となっています。
そして、友情の大切さや、困難に立ち向かっていく勇気、諦めない心、と色々な出来事の中でそれらを感じることが出来ると思います。
私は勿論その点も評価していますが、私が最もマギを評価している点は「何故対立が起きるのか」を誰もがわかりやすい様に説明出来ている所です。
漫画に限らず、私たちが生きる世界にも様々な対立が起こっています。
小さいところで言えば友達同士の口喧嘩から、大人、町、国とスケールをどんどん大きくしていっても完全に対立していないことはありえないと思います。
それを私達大人は人生の中でそのことを何となく知りますが、子供たちはそうもいかない。
井の中の蛙大海を知らずという諺があるように、子供視点は基本的に自分の身の回りの事で精一杯です。
しかし、私は子供の時こそ世界に目を向けて色々な対立があることを知ってほしいです。色々な価値観の違いがあることを知ってほしいのです。
何故対立が起こるのか。その原因や理由を何となくで理解するのではなく、きちんと理性や知識でもって知ってほしいという願いが私にはあります。
マギはそのことを教えてくれるのではないかと思っています。
小難しい事は考えなくてもいいです。
ただ、読んで何かを感じてもらえればいいと思っています。
子供の内に読んでいたとしても「何故対立が起きるのか」などと考えて読む子供も少ないと思います。私もそこまで期待するのは筋違いだと思っています。
子供の時に読み、大きくなるにつれて読み方が変わり、感じ方が変わり、人の心の機微や感情、思惑等を理解できるようになってくれればいいと思っています。
簡単に言ってしまえば「あの人の気持ちを想像できるようになる」ことが出来る人間になって欲しいのです。
そして、価値観を増やしてほしい。
自分の今抱いている価値観が絶対でないことを知ってほしい。
世界には色々な考え方を持っている人がいるということを知ってほしいのです。
平和一つにしても、みんなで仲良くやるのが平和だと思う人もいれば、自分が上に立ち皆を導くのが平和に繋がると思う人間もいる訳です。
どちらが正しい、どちらが間違っているということではなく、正しい間違いはその時その環境で様々に変化するので、その変化に合わせて自分の価値観を変えていってほしいのです。
マギはそのことを教えてくれる良い漫画だと私は思っています。
勿論子供だけでなく大人にもおすすめですよ!!
②個性あふれるキャラクター
マギは何といってもキャラが生き生きとしている。
マギには主人公が二人いますが、そのどちらも存在感があり、目が離せない。
一人目の主人公であるアラジンは「マギ」と呼ばれる魔法使い。
無邪気で純粋であるが、思慮深く争いを好まない性格。そして見た目に反して女好き。
知識を用いて困難に立ち向かったり、仲間や友達に知恵を与えたり、アラジンは導き手の役割を担っています。
もう一人はアリババ。
一見軽薄でいい加減な印象を与える人物であるが、正しいと思ったことをやり通す頑固な性格で、いつも必要以上に背負わなくてもいい責任を一人で背負おうとし、誰かのために自分の全てを捧げて何かを成そうとする心優しき人物。
そして、彼自身特別な才能がある訳ではなく、自分以外の人を素直に尊敬し認めることのできる性格。
私はマギのキャラクターの中で一番アリババが好きです。
特別な才能もない、身体能力も高い訳ではない、育ちはスラムで金や権力がある訳ではない。ないない尽くしの中でも彼はこの物語の中で一番輝いています。
それはひとえに彼の性格や生きざまに惚れるからでしょう。
正しいともうことを貫くには勇気がいります。
皆さんも経験がるのではないでしょうか?
自分は正しいと思って意見をしても周りが反対に押しつぶされたり、泣き寝入りをしたり、自分にはやっぱり無理だと諦めたり。
そして、段々と傷つくことを恐れて行動しなくなる。そんな経験が皆さんもあるのではないでしょうか。
アリババは正しさを貫くために何度も傷つきます。
傷ついて、傷ついて、それでも立ち上がります。立ち上がって困難に立ち向かっていきます。
その姿に皆さんも何かを感じていただけたら幸いです。
マギには多くのキャラクターが存在しますが、今回は主人公の二人の紹介に留めたいと思います。
③絵の一つ一つが細かく綺麗に描かれている
私は漫画に限らず丁寧で詳細に書かれている絵が好きです。
詳細に書かれた絵は多くの愛情を感じるからです。
キャラクターを詳細に描くということはそれだそのキャラクターを愛し、詳細まで知っているということだと思うからです。
物語に出てくる魔装のイラストが私はとても好きです。魔装状態のキャラクターはどれも皆かっこいいです。見ているだけでいい気分になれます。
その他にも風景や街並みなどやはり細かく描かれているので是非購入して自分の目で確かめて頂きたいです。
終わりに
いかがだったでしょうか。少しでも「マギ」の魅力を伝えられたら幸いです。
すでに読んでいる方も是非未だ読んでない方に読むことを勧めてほしい作品ですので機会があれば、紹介して頂きたいです。
色々考えて読むのも面白いですが、純粋に話を楽しむことも忘れてはいけません。
堅苦しい事ばかりしていたら息が詰まってしまいます。
ただ、私が願うのは考えることを止めないでほしいということです。
自分の考え方が絶対だと思うと中々どうして生きずらい世の中になってきました。
それを少しでも柔軟に出来ればと思い毎回私は本の紹介をさせていただいています。
皆さんが何か変わるきっかけになることを祈っています。
ここまで目を通していただきありがとうございました。
冒頭でマギはアニメも放送されていたとお話したので、漫画を購入する前にアニメを視聴してから購入を考えても良いかもしれません。