本の紹介~浜村渚の計算ノート~
こんにちは。サーカスです。
気が付いたら今月も後僅かで終わりです。
4月が終わると言うことは、今年が3分の1が過ぎようとしているということです。
早いものですね。
このブログの最終更新日が3月中旬ごろでしたので、一カ月以上放置していたことになります。
それでも私の拙い記事に興味を持っている方が少なからずいたことに驚きと感謝の念が絶えません。ありがとうございます。
4月は始まりの月ですね。
学生は入学式があって、新卒の皆さんは入社式があったりします。
私は新卒で今の会社に入社して4年目となりました。
まだまだ社会人として未熟な点が多いながらも後輩が入ってくると「自分も先輩になっていっているんだなぁ」と感慨深くなります。
みっともない姿を晒さないように日々努力しているつもりですが、どうでしょう。難しいですね。
私の会社では会社全体で新卒の歓迎会を行っています。ホテルの会場を貸し切りそこで新卒の皆さんを祝います。
まぁ、後半になってくるとそんなこと関係なく、飲み会や社交の場になるので、新卒歓迎会という名の飲み会ですね。飲みの場なんてどこもそんなものでしょうか?きっとそうでしょう。
話が変わりますが、皆さん学生の頃は(今学生の方は)勉強は好きでしたか?私は余り好きではありませんでした。
好きではないからと言って赤点や補習を受けたという訳ではなく、ほどほどに勉強は出来ていた方だと思います。ただ、単純に学校で行われた授業は今となっては記憶にほとんど残っていません。辛うじて世界史の単語がちらほらと残っているほどです。
私が勉強していた理由も、消極的な理由で、親に怒られたくないから、とか補習がヤダとか、順位が低いのがみっともないだとか、そんな理由ばかりでした。
自分を高めるために勉強をしたり、興味のあることや疑問に思うこと、知りたいと思うことの勉強をしたいとは露ほども思っていませんでした。
受験の時は塾に通って、勉強頑張っているアピールをしていた記憶があります。今となっては後悔していますが。
勉強が好きではない私が目標も持たず大学を目指した結果、紆余曲折あって受験を断念しました。それで専門学校に入学し、今の会社で働くことになったのです。
私は自分の人生を振り返り、考察してみるに目的を持たない勉強程意味がないものはないと思うのです。
嫌いなものは嫌い。こればかりはどうしようもないです。
自分にとって役に立たないことを覚えてもしょうがないと思うのは私だけではないと思います。
ただ、社会人になり本を沢山また読むようになって、勉強の楽しさを知ることが出来ました。
それは本当に自分が知りたいこと、やりたいこと、それを成すために勉強しなければならないことだと感じることが出来るようになったからです。
勿論学校でやるような勉強はもうしたくないです。
自分の興味あることをとことん勉強するというのは面白いものです。
自分の持つ世界が広がりますし、広がった世界の先にまた自分の興味のある事柄があるかも知れませんから。
自分がこの先の長い人生の中で何を成したいのか、それがはっきり分かればそれに必要な知識を学ぶ機会も自ずと訪れるということです。
上から目線で滔々と語ってしまいましたが、これはあくまでも個人的な意見ですので脳味噌の奥深くに捨てておいて下さい。
私が一々説明しなくても皆さんは分かっていることだと思いますので。
でも、私が気がかりなのは、本当は面白いのに、出会いが悪いせいでその面白さが伝わらないことです。
教えた教師が悪いとか、買った本が悪かったとか。色々な原因は考えられますが、ただその一度の機会で本当の面白さに気付けないのはとても悲しい事だと思います。
さて、ここでようやく本の紹介に行きたいと思います。
私は勉強は嫌いでしたが、勉強の中でも数学は好きでした。
計算すれば必ず答えが出ますからね。
しかし、悲しいかな、世の学生の大半は(言い過ぎかもしれませんが)数学が嫌いと答える方がいらっしゃいます。
計算ミスするとか、公式が覚えられない、位なら可愛いものです。
そもそも計算が面倒くさいとか答える方もいますし、計算なんて役に立たないとか、何の役に立つのか分からないと答えられてしまうとがっかりした気持ちになってしまいます。
数学面白いんですよ?
それを教えてくれる本をご紹介します。
浜村渚の計算ノート、という小説です。
簡単にあらすじを説明すると、
少年犯罪の元凶として学校教育から数学が排斥された日本。それに憤る数学者、ドクター・ピタゴラスこと高木源一郎が結成した「黒い三角定規」がテロ予告を行う。対抗すべく警視庁に設置された「黒い三角定規・特別対策本部」に迎えられたのは女子中学生、浜村渚だった。
数学が排斥された世界で、数学を使ったテロリストたちを数学で解決していくとうミステリー小説です。
執筆のきっかけについて作者は、中学生に「数学なんか勉強して、一体なんの意味がある?」と尋ねられて答えに困り、それなら自分なりの答えを見つけてみようと執筆したと述べているそうです。
まさに数学嫌いのためにある本と言っても過言ではないでしょう。
数学を使ったトリックの数々にきっと数学嫌いな人も好きになると思います。好きにならなくても少しくらいは「数学って、実は面白いのかも?」と思ってくれると信じています。
是非、読んでみてください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。