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劇場サーカス

主に自分が読んできた本(小説・漫画)を紹介します。

漫画の紹介~死人の声をきくがよい~

 

死人の声をきくがよい 1 (チャンピオンREDコミックス)

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死人の声をきくがよい コミック 1-8巻セット (チャンピオンREDコミックス)

死人の声をきくがよい コミック 1-8巻セット (チャンピオンREDコミックス)

 

 

 こんにちは。サーカスです。

 今回は漫画を紹介したいと思います。

 

 皆さんはホラーや怖いものは好きですか?

 

 私は怖い体験をすることが結構好きで、遊園地などのお化け屋敷やフリーフォール、ジェットコースターなど大好きです。心臓がぞくぞくするあの感じが何とも堪らないのです。

 

 小さい頃からそういった体験が好きだったのかというとそういう訳でもなく、むしろ大の苦手でディズニーランドのようなファンシーなアトラクションでさえ乗ることが出来ませんでした。唯一乗れたのはメリーゴーランドだけという何とも情けない少年でした。

 

 また、ホラー番組の特集を見た後は筆舌に尽くしがたい恐怖がありました。

「もしかして今振り向いたら、後ろに誰かいるのかも知れない」

「今目を開けたら、目の前に何かがいるかも知れない」

そんな考えが一晩中続いたのを覚えています。皆さんもそのような経験ないでしょうか。

 

 高校を卒業し、大学を出て社会人となった今、ふと思ったことは緊張したり、ドキドキして胸が苦しくなるような出来事が起こらなくなったことに気付きました。

 

 学生の頃は、大勢の前で発表したり、大会やテスト、好きな子とお喋りしたり、と思い返すだけでもこれだけ自分は緊張したことがありました。それが現在緊張するような出来事はほとんど起こらないような生活を送っています。緊張するような機会を私が積極的に作っていないのも要因の一つなのでしょうが、必然的に起こった緊張する場というものがそもそも少なくなっていると感じました。

 

 そのような背景もあり、私が怖い体験を好むようになったのは、手短に緊張感や恐怖感を味わうためにホラーやオカルトと言ったものであの頃のドキドキを疑似体験しようとしているのかも、と考えました。

 

 私が聞いたことがあるのは、人は平和な時代になると戦争や悪さを押し出したものに惹かれ、将来に不安があり、激動の時代になってくると平和や愛と言ったテーマに惹かれるそうです。

 

 時代に合わせて、その時代に生きる人たちが求めるものをテレビドラマで放送すると視聴率がい良くなる、という話です。どこまで本当なのかは分かりませんが、一理あると私は思いました。

 

 人が恐怖やグロさを求める心理については色々意見が出ていますが、私が一番説得力のある記事を紹介しておきます。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20141210/274992/?rt=nocnt

 興味がある方は読んでみてください。

 

 

 さて、漫画の紹介に移りたいと思います。

死人の声をきくがよい 1 (チャンピオンREDコミックス)

死人の声をきくがよい 1 (チャンピオンREDコミックス)

 

  美少女の隣に骸骨が横たわる表紙からさっそく不気味な気配が漂っています。

 

 一昔前の昭和風なイラストで描かれており、現代風なホラーには描くことの出来ない薄気味悪さを連想させます。

 

 テレビで放送される怖い映像の中の多くは低画質での写真や動画だと感じます。高画質の心霊動画や心霊写真は私は見たことが無いです。低画質だとよく映り、高画質だと映らないのは何か理由があるのでしょうか?あまりはっきりと写真や動画に映ってしまうと幽霊も恥ずかしいのでしょうか。

 

 不鮮明なものや、曖昧なものは私達をそこはかとなく不安を感じます。はっきりとした理由は分からないけど、どことなく心配してしまう。将来なにかよくない事が起きるのではないかと勘ぐってしまう。

 

 私が思う最近のホラー漫画の傾向として綺麗な絵とグロさ、そしてしっかりしたストーリー性と内容の面白さです。

 

 ストーリーに沿ってしっかりと描かれ、グロい死体の描写や表現に力を入れている漫画が多い様に感じます。しかし、それは漠然とした不安や心配とは違い、はっきりとした危機感として私たちの胸に入ってきます。

 

 「死人の声をきくがよい」では上記で説明した漫画の傾向とは外れています。

 

 「死人の声をきくがよい」では短編集になっていて、話が連続することは少なく、その話の中で完結するように描かれています。

 

 それが後味の悪さを更に引き立てているのです。

 

 私はこの漫画を読んでいて、

「これで終わりなの?この後どうなるの?」

「こんなのどうしようもないじゃない…」

と何回思ったか分かりません。

 

 このような漠然とした不安や心配が読んだ後も付き纏ってくるのがこの漫画が特徴だと思います。

 

 この漫画の主人公岸田純は霊感を持ちながら本人は何もできない無力な人間です。心霊現象が近づいてくると鼻血を出し、危険を知らせますが、毎回事件に巻き込まれます。事前に知ろうが知っていなかろうが関係ないのです。ままならない現実に、理不尽に感じながらも岸田純は毎回酷い目に合うのです。

 

 何回も理不尽な目に会いながらも岸田純が生きていけるのは彼に憑りついている無口霊・早川涼子のお陰。彼女がいなかったら岸田純は命が幾つあっても足りないでしょう。

 

 岸田純の不幸はそれだけではありません。交友関係にも恵まれない。

 

 人と新たに関わってはトラブルに巻き込まれます。関わろうとしなくても向こうから寄ってくるという生粋のトラブルメーカーを寄せる体質を持っています。

 

 登場キャラクターも個性溢れていますが、その話で初めてでてきて、その話の中で死んでしまうことも良くあります。大勢の人間が毎回死んでしまうので、こんなに殺して大丈夫かと別な心配も出てきますが、それは私個人の感想です。

 

 「死人の声をきくがよい」最近マンネリした人生を送っている方がいらっしゃいましたら是非読んでみてください。その日から漠然とした不安や心配が付き纏うことでしょう。

 

 この漫画が何かのきっかけになることを願っています。

 

 ここまで読んで下さりありがとうございました。

 

死人の声をきくがよい 1 (チャンピオンREDコミックス)

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死人の声をきくがよい コミック 1-8巻セット (チャンピオンREDコミックス)

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 ちなみに 表紙に出ている女の子が早川さんです。