本の紹介 ~蜜蜂と遠雷~
こんにちは。サーカスです。
皆さんは音楽は何を好んで聞かれますか?
私の周りの人たちはオタクが多いので、アニメに使われた曲や、声優さんが歌っている曲を聞いている人が多いです。
その人たちもアニソンばかり聞いている訳ではなく、最近の流行りの曲や有名な曲はWalkmanやIpodに入れているみたいです。
カラオケなんかに行くとその人が何を聞いているのか分かるし、どんな曲を好んでいるのかも分かりますね。
方向性の違う人たち同士で行くカラオケは中々シュールで面白いと私個人は思っています。
今回は今年直木賞を受賞された作品「蜜蜂と遠雷」を紹介したいと思います。
事前情報も何も得ずに買い、内容がピアノコンクールの話で正直自分の好みのジャンルとかけ離れていたので読む前に若干の不安がありました。
私は気が乗らないと買っても買いっぱなしにすることがあるので、今回もそうなるかなと思っていました。
それは杞憂に終わりましたけど。
読み終えた感想としましては、まず「とても面白かった」
私はクラシックに然程興味はなく、音楽に関係する知識もあまり持っていません。
曲名なんて言われてもピンとすら来ない。
作曲家を言われても誰の事だか全く分からない。
それでも自然とページを捲る手は止まりませんでした。
音という「聴覚」で感じ取るものを「視覚」の情報として文章にし、相手に伝える技術というのはセンスや才能、努力などなど色々な要素が不可欠になってくると思います。
そのこの小説の情報を視覚として相手に伝えるこの技術力の高さに脱帽しました。
グっとくるような表現がされた部分では鳥肌が何回も立ったほどです。
読み終えて、ピアノの事やクラシックの事を勉強してみたっくなりました。
実際にコンクールに参加するため色々な会場を調べてみたりもしました。
良い小説というのは自分の内側に衝撃を与えて新しい何かをやってみようか、という気にさせることをいうのかなと感じ増しました。
クラシックなんて全然興味なかったのに、すごい変化だと思います。
私は書き方伝え方にとても魅力を感じたが、内容はそうでもないかと言われたらそれは違う。内容も圧倒的に素晴らしい。
物語は複数の視点で語られる。
彼から見る彼女。彼女から見る彼。
様々な視点に切り替わりながらコンクールは進んでいく。
時に熱く激しいバトルのように。
時に温かく見守るように協力し合う。
ピアノコンクールが進んでいく中で成長していく登場人物たちに、皆さんもきっと魅了されることでしょう。
購入を悩まれている方がいらっしゃるなら是非購入することをお勧めします。