サーカスの読書感想

主に自分が読んできた本(小説・漫画)を紹介します。

本の紹介~貴様いつまで女子でいるつもりだ問題~

  こんにちは。サーカスです。

 

 花粉が厳しい季節になってきましたが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

 

 私は2年ほど前から花粉症を発症してしまいました。最初は少し鼻水がでるなぁ、と思うくらいでしたが、年々症状が悪化していきました。

 

 目が痒くなり、口の中が痒くなったり、喉が腫れたりと、散々な日々です。

 

 そんな日々が続くと今出ている症状が花粉によるものなのか、それとも本当に風邪をひいてしまったのか分からなくなる場合があります。

 

 病院があまり好きではない私ですが、あまりに酷い場合は諦めて病院に行きます。薬をもらい飲み続けるとやっぱりよくなる。好き嫌いはいけない、と思いました。

 

 常日頃は健康体なので、いざ花粉や風邪で辛い時は「健康が一番大事だな」と感じる今日この頃です。

 

 さて、今日はこの本を紹介したいと思います。

貴様いつまで女子でいるつもりだ問題 (幻冬舎文庫)

貴様いつまで女子でいるつもりだ問題 (幻冬舎文庫)

 

  すごいタイトルですね。

 

 世の女性を簡単に敵に回してしまいそうなタイトルです。そのタイトルに惹かれて私は購入してしまいましたが。

 

 「女子」という言葉を聞いて皆さんはどのくらいの年齢を想像するでしょうか。

 

 世間一般の人たちはおおよそ高校生くらいまでが女子と呼ばれる年齢だと思っているようです。

 

 しかし、「女子」という言葉は案外いたるところに存在しています。女子トイレ、女子バレー、女子ゴルフと年齢に関係なく広い意味として使われていることが多いようです。また、女子会や女子力、さらには○○系女子など近年よく聞く言葉も広い意味として女子という言葉が使われているようです。

 

 年齢の問題は昔から今に至るまで女性の話題から外れることはないんだなと感じます。その点男は無頓着なもので年齢の話に敏感になるのは女性特有の事なんだと思います。

 

 まず、この本は何も女性の方を蔑んだり、陥れたりしようとする本ではないことを初めに申し上げたいと思います。あまりにインパクトの強いタイトルに反発せず、ゆとりをもって読んでいただきたいです。

 

 この本の面白いところは、作者の文章の書き方にあると思います。まるでこの本自体が語っているように文章が綴られているのです。

 

 自分の言いたいことをとにかく乗せ、時に一人でノリツッコミをしながら話していく様はテレビの中の芸人のトークを連想させます。

 

 私は男なので、単純に読み物としても、一人の女性の人の意見としても興味深く読ませて頂きましたが、やはり女性の方が読むとなると耳の痛い話が多く出る印象を受けます。間違っていることを言ってはおらず、筆者個人の意見を書いているので必ずしも全女性に当てはまるとも言えません。

 

 しかし、可能性がある、という恐怖心はどこかに抱くのではないだろうか、とも思います。この本の内容を要約すると「私はこうだった、あなたも気を付けてね」との事だと思いますが、やはり耳の痛い意見だと思います。特に年の若い人ほど受け入れずにいるだろうし、まずこういった本を手に取ることはないと思います。

 

 耳が痛い話も多いし、タイトルに度肝を抜かされますが、私はこの本を読み、筆者は世の女性に対してエールを送りたいんじゃないかと思っています。特にこの本の後半部分はその思いが色濃く出ていると感じました。

 

 甘い理想で人々を誘惑するのではなく、

「きちんと現実を見ろよ、こんな世の中だからこそしっかり考えて行動するんだぞ」

そんな風に語り掛けてくる本だと思っています。

 

 私の周りの人間関係ではこのような自己啓発本を読む方はいないので、どのような意見を持つのか少し興味があります。

 

 この本を読んだ人の中には共感する人もいるだろうし、

「私はこんな風にはならない!」

と、息巻く人もいるでしょう。

 

 もしこの本を読んだ方で意見を述べてもいいと思われる方がいらっしゃるなら是非私へコメントをしていただけたら幸いです。

 

 ここまで見て下さりありがとうございました。

 

私が子供に読んでほしいと思う漫画~マギ~

 こんにちは。サーカスです。

 今回は小説ではなく漫画を紹介したいと思います。

 

はじめに

 タイトルは「子供に読んでほしい」と思う漫画にしました。

 今や漫画には色々なジャンルのものが存在しています。

 人を楽しくさせるようなコメディやハッピーエンドに向かう話から、少し悲しく涙する話、人が次から次に死んでしまうような話の漫画がそれぞれ多数あります。

 随分昔ですが、漫画に関してこのような事を言われたことがあります。

 私が小学生1年生になったばかりの頃、その当時の担任の先生が漫画に対してこういうことを言っていました。

 

 「漫画を読んだら馬鹿になる」

 

 今思えば暴言も甚だしいと感じますが、あの頃の私は「へぇー、そういうものか」と特に考えることもなくその教えに従っていたのだと思います。

 その先生の言葉は私の頭の中に残っていて、漫画というものに中々手を出しませんでした。当時はお金も漫画を読めるような環境もなかったので漫画に手を出せなかったというのが正直なところではあります。

 年を重ねるごとに使えるお金が増え、自由に行動できるようになってからは漫画を手にする機会も必然的に増えてきました。

 私はアニメも愛していますので、面白かったアニメは原作の漫画も読むようにしていました。

 アニメにはアニメの良さがありますが、漫画には漫画の良さがあります。勿論小説にも小説のいいところがあります。

 今回紹介する「マギ」はアニメを見てから原作である漫画を購入しました。

 その時は実家暮らしをしていたので父と私と妹の三人で「マギ」のアニメを見ていた程です。

 それくらい私の中では印象深い作品なのではないかと思います。

 

それでは漫画を紹介していきたいと思います。

マギ(1) (少年サンデーコミックス)

マギ(1) (少年サンデーコミックス)

 

  マギは現在32巻まで販売されています。(20173月現在)

 32巻まで読んだ後に再度1巻の表紙を見ると「ここまできたんだなぁ」と感慨深い思いになります。

 

☆おすすめのポイント☆

①マギの世界に引き込まれる圧倒的な世界観!!

 マギのストーリーは主人公が色々な人と出会い、別れ、そして未知なる世界へ冒険をしていくという王道の内容となっています。

 そして、友情の大切さや、困難に立ち向かっていく勇気、諦めない心、と色々な出来事の中でそれらを感じることが出来ると思います。

 私は勿論その点も評価していますが、私が最もマギを評価している点は「何故対立が起きるのか」を誰もがわかりやすい様に説明出来ている所です。

 漫画に限らず、私たちが生きる世界にも様々な対立が起こっています。

 小さいところで言えば友達同士の口喧嘩から、大人、町、国とスケールをどんどん大きくしていっても完全に対立していないことはありえないと思います。

 それを私達大人は人生の中でそのことを何となく知りますが、子供たちはそうもいかない。 

 井の中の蛙大海を知らずという諺があるように、子供視点は基本的に自分の身の回りの事で精一杯です。

 しかし、私は子供の時こそ世界に目を向けて色々な対立があることを知ってほしいです。色々な価値観の違いがあることを知ってほしいのです。

 何故対立が起こるのか。その原因や理由を何となくで理解するのではなく、きちんと理性や知識でもって知ってほしいという願いが私にはあります。

 マギはそのことを教えてくれるのではないかと思っています。

 小難しい事は考えなくてもいいです。

 ただ、読んで何かを感じてもらえればいいと思っています。

 子供の内に読んでいたとしても「何故対立が起きるのか」などと考えて読む子供も少ないと思います。私もそこまで期待するのは筋違いだと思っています。

 子供の時に読み、大きくなるにつれて読み方が変わり、感じ方が変わり、人の心の機微や感情、思惑等を理解できるようになってくれればいいと思っています。

 簡単に言ってしまえば「あの人の気持ちを想像できるようになる」ことが出来る人間になって欲しいのです。

 そして、価値観を増やしてほしい。

 自分の今抱いている価値観が絶対でないことを知ってほしい。

 世界には色々な考え方を持っている人がいるということを知ってほしいのです。

 平和一つにしても、みんなで仲良くやるのが平和だと思う人もいれば、自分が上に立ち皆を導くのが平和に繋がると思う人間もいる訳です。

 どちらが正しい、どちらが間違っているということではなく、正しい間違いはその時その環境で様々に変化するので、その変化に合わせて自分の価値観を変えていってほしいのです。

 マギはそのことを教えてくれる良い漫画だと私は思っています。

 勿論子供だけでなく大人にもおすすめですよ!!

 

②個性あふれるキャラクター

 マギは何といってもキャラが生き生きとしている。

 マギには主人公が二人いますが、そのどちらも存在感があり、目が離せない。

 一人目の主人公であるアラジンは「マギ」と呼ばれる魔法使い。

 無邪気で純粋であるが、思慮深く争いを好まない性格。そして見た目に反して女好き。

 知識を用いて困難に立ち向かったり、仲間や友達に知恵を与えたり、アラジンは導き手の役割を担っています。

 もう一人はアリババ。

 一見軽薄でいい加減な印象を与える人物であるが、正しいと思ったことをやり通す頑固な性格で、いつも必要以上に背負わなくてもいい責任を一人で背負おうとし、誰かのために自分の全てを捧げて何かを成そうとする心優しき人物。

 そして、彼自身特別な才能がある訳ではなく、自分以外の人を素直に尊敬し認めることのできる性格。

 私はマギのキャラクターの中で一番アリババが好きです。

 特別な才能もない、身体能力も高い訳ではない、育ちはスラムで金や権力がある訳ではない。ないない尽くしの中でも彼はこの物語の中で一番輝いています。

 それはひとえに彼の性格や生きざまに惚れるからでしょう。

 正しいともうことを貫くには勇気がいります。

 皆さんも経験がるのではないでしょうか?

 自分は正しいと思って意見をしても周りが反対に押しつぶされたり、泣き寝入りをしたり、自分にはやっぱり無理だと諦めたり。

 そして、段々と傷つくことを恐れて行動しなくなる。そんな経験が皆さんもあるのではないでしょうか。

 アリババは正しさを貫くために何度も傷つきます。

 傷ついて、傷ついて、それでも立ち上がります。立ち上がって困難に立ち向かっていきます。

 その姿に皆さんも何かを感じていただけたら幸いです。

 

 マギには多くのキャラクターが存在しますが、今回は主人公の二人の紹介に留めたいと思います。

 

 ③絵の一つ一つが細かく綺麗に描かれている

 私は漫画に限らず丁寧で詳細に書かれている絵が好きです。

 詳細に書かれた絵は多くの愛情を感じるからです。

 キャラクターを詳細に描くということはそれだそのキャラクターを愛し、詳細まで知っているということだと思うからです。

 物語に出てくる魔装のイラストが私はとても好きです。魔装状態のキャラクターはどれも皆かっこいいです。見ているだけでいい気分になれます。

 その他にも風景や街並みなどやはり細かく描かれているので是非購入して自分の目で確かめて頂きたいです。

 

終わりに

 いかがだったでしょうか。少しでも「マギ」の魅力を伝えられたら幸いです。

 すでに読んでいる方も是非未だ読んでない方に読むことを勧めてほしい作品ですので機会があれば、紹介して頂きたいです。

 色々考えて読むのも面白いですが、純粋に話を楽しむことも忘れてはいけません。

 堅苦しい事ばかりしていたら息が詰まってしまいます。

 ただ、私が願うのは考えることを止めないでほしいということです。

 自分の考え方が絶対だと思うと中々どうして生きずらい世の中になってきました。

 それを少しでも柔軟に出来ればと思い毎回私は本の紹介をさせていただいています。

 皆さんが何か変わるきっかけになることを祈っています。

 ここまで目を通していただきありがとうございました。

 

 

マギ(1) (少年サンデーコミックス)

マギ(1) (少年サンデーコミックス)

 

  冒頭でマギはアニメも放送されていたとお話したので、漫画を購入する前にアニメを視聴してから購入を考えても良いかもしれません。

 

紙の書籍から電子書籍へ

 

 

こんにちは。サーカスです。

 今回は本の紹介ではなく、電子書籍についてお話したいと思います。

 皆さんは、書籍を読む際電子書籍を使っていらっしゃいますでしょうか?

 それともいつも通り書店やネット通販で現物の紙媒体の書籍を購入しているでしょうか?

 ここでは今後書籍がどのような形になっていくのか、私個人の意見を述べたいと思い

ます。

 あくまで私個人の意見ですので、勿論違うと反論される方もいらっしゃることだと思いますが、そんな人でもまずこのブログにざっとでも目を通して頂けるなら幸いです。

 私はいつもお話さして頂いているように私がこのブログで紹介するのは皆さんの武器としての価値観を増やしてい頂けたらという思いで書いています。

 今回もその一環と思って気楽に聞いてください。

 

 電子書籍を始めたきっかけ

 私が電子書籍に移行したのつい最近、1年ほど前の話です。

 読書を初めてからずっと紙媒体の書籍を読んできた私が電子書籍に興味を惹かれたのは単純な話でこんな文章でした。 

 

          「今ならどのような書籍も一冊半額!」 

 

 そんなニュアンスの一文でした。

 その一文に踊らされ私はさして迷うことなく電子書籍への道を進みました。

 しかし、私はこの電子書籍に対してあまり良い印象を持っていませんでした。

 私は紙媒体の書籍が好きであったし、ページをめくる感覚が好きだったからです。

 自分が気に入ったページをすぐに開けるのも紙媒体を気に入っていた部分です。

 部屋に並べておくと自分が今までこんなに本を読んできたんだなと達成感も感じることが出来たし、綺麗に並んでディスプレイされている本棚を見ると不思議と嬉しい気持ちになっていました。

 社会人になり、自分で給料を稼ぐようになると増々本を買いあさりました。

 特に私は本を買っても売ることは好きではなかったのでどんどん部屋に溜まっていく一方でした。

 ただでさえ狭い部屋を本がどんどん圧迫していくのです。

 それでも私は本だけは売りませんでした。

 何故売ることが嫌いなのかというとユダヤ人の格言の中にこんな言葉があります。

 

  • もし生活が貧しくて物を売らなければならないとしたら、まず金、宝石、家、土地を売りなさい。最後まで売ってはいけないのは本である。

 

 勤勉な彼らは最後まで本を手放すことを禁じていました。

 この文章をいつ見たかは覚えていませんが、今まで忘れることはありませんでした。

 この言葉を覚えたその日から恐らく私は本を捨てることを躊躇うようになりました。

 

 そして一年前、何となく始めた電子書籍が私のライフスタイルに合っていることに気付きました。

 

 電子書籍の欠点

 利点を上げる前にまず欠点を上げていきたいと思います。

 何となく電子書籍を躊躇っている方もいらっしゃると思いますが、一度何を苦手に思っているのかきちんと文章で表したいと思います。

 文章にし、頭の中ではなく目視できちんと把握することで何が自分に合っていないのかを正確に理解してほしいからです。

 

スマホの電池に依存する。

 スマホでは色々なことが出来ます。

 メールに電話、ゲーム、インターネットなどなど。

 色々な事をしているとあっと言う間に電池が無くなっているということもあると思います。

 そこに電子書籍というアプリを入れてしまい、電池の消費量を上げることを懸念されている方もいることでしょう。

 電池が切れてしまったらいくら何百冊の本がスマホに入っていようが読むことが出来ません。

 それは重々承知しているつもりです。

 少し関係のない話も混じりますが、災害の多いこの国で連絡手段としては抜きんでて優秀なスマホの充電を切らして今うのは日本にいる一国民としてしっかり対策して頂きたいと思っています。

 連絡手段も今や携帯電話に私たちは依存しています。地図を見るのも、インターネットを見るのも全て携帯電話を通じて行っています。

 最早自身の一部ともいえる携帯電話の充電を切らしてしまうという状況は作らないに越したことはありません。

 そのことも踏まえたうえでスマホの充電対策を行って頂きたいと思います。

  寝る前にしっかり充電すること。無駄なアプリは細目に消すこと。使わないときは省電力モードなど電力消費を抑える状態にしておくこと。出かける際は予備のバッテリーを持っていくこと。

 これだけしっかり行っていれば必要な時にスマホが使えないということはないと思います。

 

②紙媒体がやっぱりいい

 人に電子書籍を勧めると多くの人は次のように返してきます。

 

「俺は紙の方がいい」

電子書籍は目が疲れそう」

「何となく今まで紙で読んできたから、紙でいいと思っている」

                             などなどです。

 今までの習慣を変える事は誰にとっても容易でないことは確かです。

 朝はご飯を食べていた人が結婚してパートナーが朝はパンだからと言ってすぐに変わることの出来る人は少数でしょう。

 ですが、それはよく考えて頂きたいです。

 皆さんが今、当たり前のように使っているスマホも一昔前に存在していましたか?

 そんなことはないはずです。

 携帯電話も様々な形に変わりつつ、今の形に収まりました。

 俺は携帯電話嫌いだから、と言って使わなかった人は昔はいたかも知れませんが、現在において使わない人などごく少数です。

 それと同じように文章というものもデジタル化が進んできています。

 未だ重要な部分は自らの筆跡で書かなくてはいけない場面も多いようですが、パソコン上で書類を作るなんてことは皆さん当たり前のようにしていると思います。

 私の働いている職場でも紙で記録をしていたもののほとんどが電子化しています。

 それがこの時代の流れともいえるのではないでしょうか?

 私個人は紙媒体の書籍は今後無くなっていくと思っています。

 完全になくなりはしないと思いますが、大部分はデジタルの文章が基本となっていくことでしょう。

 理由はいくつもあります。

 紙の材料である木を消費しなくていいですし、保管場所の確保もほとんどいりません。

 また、情報の共有スピードも速いので、現代社会に適応していると思います。

 これからも情報の電子化は凄まじい速さで進んでいくものだと思っています。

 今まで読んできた紙媒体の書籍を愛しているのは理解しているつもりです。

 習慣を変える事も簡単なことではないでしょう。

 しかし、この世のものの多くが電子化している現状で電子化を拒んでいると、いつしか急速に変化する社会に置いて行かれてしまうこともあるのではないでしょうか?

 紙媒体の書籍が悪いと言っているのではなく、私は電子書籍にも触れ、その良さを実感してい頂きたいと思っています。

 

 電子書籍の利点

 ではどのような点で電子書籍は紙媒体の書籍より優れているのでしょうか。

 二つほど電子書籍の欠点を上げてみましたが結論的には電子書籍の利点のようになって今いました。

 私が考える利点を上げていきたいと思います。

 

 ①スペースを取らない

 まず、紙媒体に比べて場所のスペースを取ることがありません。

 紙媒体の書籍の場合、保管場所に少なからず場所を取られてしまいます。

 また、持ち運びに関してもバッグやポケットなどに入れる場合大変嵩張りますし、さらに多くの本を持ち運ぼうとしたらそれだけで大荷物になってしまいます。

 限られたスペースを書籍で圧迫することがないのが電子書籍の魅力の一つだと考えます。

 更に電子書籍であれば、一度ダウンロードさえして、尚且つスマホが手元にあればいつでも閲覧可能なのです。10冊ダウンロードしても、100冊ダウンロードしても持ち運ぶのはスマホだけでいいのです。

 近年、学生から社会人に至るまで携帯電話というのは必要不可欠な、もっと言ってしまえば体の一部のようなものですので、スマートフォンを持っていないということはないかと思います。

 スペースを取らない、かつ身近な存在であるスマホ電子書籍を読むことは何ら不自然なことではないことだと思います。

 

 ②欲しい本がすぐに購入できる。

 これも電子書籍の魅力の一つと言えるでしょう。

 ネット通販が当たり前に使えるようになってきているこの世の中家でも本を購入したいと考える方も多い事でしょう。

 電子書籍にも色々な種類がありますが、そのアプリ内で販売されている商品であればすぐに購入可能なのです。

 わざわざ書店まで購入する必要もなく、買いたいものをすぐに購入することが出来るのです。

 クレジットカードでの支払いも当たり前のようにできますし、クレジットカードを持っていない人でも最近ではプリペイドカードもどこでも当たり前のように販売されているのでそちらを購入してもいいでしょう。

 また、皆さんはこんな経験がないでしょうか?

 

「買いに行ったけど欲しい本が売っていなかった(もしくは売り切れていた)」

「前は売っていた本がすでに書店に置かれていなかった」

 

 電子書籍であれば先ほども言いましたがそのアプリ内で販売されている書籍であればいつでもどこでも購入することが出来ます。

 売り切れるなんてことは絶対にありませんし、前に販売された本だからと言ってその書籍が販売されないということもありません。

 もし、電子書籍を始めたならばこのストレスから解放されることは間違いないです。

 

③書籍の自由な設定

 電子書籍のアプリでは本を実際に読む際に様々な設定を行うことが出来ます。

 紙媒体の書籍の場合、文字のサイズの変更は出来ません。

 1ページの間に決められた文字数を決められた大きさで並んでいます。

 電子書籍の場合、その制約がありません。

 読み手が読みやすい様に自由に文字のサイズを変更することが出来ます。

 小さくて字を読むことが出来ない、と嘆いていた人も電子書籍であればそんな悲しい出来事も起こることはないでしょう。

 また、当然ですがスマホ自体に画面を明るくする機能は付いてますので暗い場所でも読むことが出来ます。(あまり目にはよくないのでお勧めはしませんが)

 いつでもどこでも自分が読みやすい様に読める、これは電子書籍の利点だと思います。

 

④片手で読めるお手軽感 

 最近では文庫本のような片手で収まるようなサイズの他に漫画サイズの本や、辞書のように厚い書籍が多数存在しております。

 あまりに大きすぎるとページが捲り難かったり、持っているのに疲れてくるということもあります。

 しかし、電子書籍であればスマホ以上に大きくなることも小さくなることもありません。

 いつも自分が見つめているスマホの画面に文章が出てくるだけです。

 メールを読んだり、ブログを読んだりすることと何ら変わりはありません。

 慣れ親しんだ行動の延長線上にある行為なので違和感もないはずです。

 私は手が普通の方より大きいので大きめのスマホを使っています。

 それで不便を感じたことは今のところありません。

 

⑤普通の書籍よりかなりの確率で安く販売されている。

 電子書籍の場合、通常の価格より安く販売されていることがあります。

 それでもお買得な事には違いないのですが、さらにお得な点があります。

 定期的に割引も行っている電子書籍もあり、さらに毎日色々なクーポンを配っているアプリもあります。

 書店だと1万円で10冊しか買えない所を、電子書籍では割引やクーポンを使いさらに多くの本を買うことが可能でしょう。

 より多くの本を読みたいし、お金もなるべく節約したいと言いう方には是非今日からでも電子書籍のアプリをダウンロードして頂きたいと思います。

 

 

私が使っている電子書籍

 最後に私が現在使っている電子書籍を紹介したいと思います。

 BookLive!という電子書籍アプリです。

 

 新規で会員になられた方にはどんな本でも一冊半額になるクーポン券ンが貰えます。

 更にクーポンは毎日配られていて、1回だけやり直すことも出来るというもの。

 FacebookYahoo!JapanのIDでも登録することが出来るので会員登録が煩わしいということもありません。

 さらに、招待コード 04223364 を招待コードに入れていただければ30日間のポイント還元も行われます。

booklive.jp

 この他にも電子書籍は多数存在しているので自分にあった電子書籍を見つけて頂ければ幸いです。

 

 今回は長くなりましたがここまで見ていただきありがとうございました。

本の紹介~ラストレシピ 麒麟の舌の記憶~

  こんにちは。サーカスです。

 気づけば今年も2カ月が過ぎ去り、3月に入りました。

 3月になったといっても未だ冬の寒さは健在です。体調管理は十分気を付けていきたいですね。

 

じめに

 皆さんは、料理はどの程度やりますか?

 毎日やる方から全くやらない方まで様々だと思います。

 私の家では朝食は自分で作ることにしています。明確なルールとしてある訳ではないのですが、自然と暮らしていく内に暗黙の了解になっています。

 生活スタイルがぴったり重なることが少ない家庭なのでしょうがない面もありますが。

 昼食も各自ですね。お互いが家に居ても違うものを食べていることが多いと思います。孤食ですね。個食ではありません。

 夕食は一緒に食べます。

 夜勤がある仕事なので夕食の時も一緒に食べられないときもありますが、二人揃っている時は一緒に食べるようにしています。

 帰る時間が遅くなっても出来る限りそうしています。

 せっかく作ってくれるっていうのにわざわざ外で食べる理由もありませんから。

 私は食事にこだわりがある訳ではないのですが、料理に時間と手間はなるべくかけたくない人間です。

 洗い物は増やしたくないし、特にまな板や包丁を使うのが好きではありません。

 食材を切る必要がる場合は手で千切ります。その方が時間も洗い物の手間も省けるからです。

 それに料理はやはり出来立てが美味しいと思うので、帰ってきた奥さんに温かいものを食べてもらいたいという思いもあります。

 それこそお風呂に入っている間に出来れば私はベストだと思うのです。

 料理に対する価値観は様々です。 

 自分に合った価値観を選んでいけばいいと思います。

 私の意見は参考までに見てください。

 

の紹介 

 今回紹介するのは「ラストレシピ 麒麟の舌の記憶」です。

ラストレシピ 麒麟の舌の記憶 (幻冬舎文庫)

ラストレシピ 麒麟の舌の記憶 (幻冬舎文庫)

 

  この子は2014年に刊行された「麒麟の舌を持つ男」を改題したものとなっています。

 前作である「麒麟の舌を持つ男」を私は読んでいないので前作に対する意見を述べることが出来ません。ご了承下さい。

 なんとこの「ラストレシピ 麒麟の舌の記憶」は映画化が決定しております。

 主役はジャニーズ、嵐でお馴染みの二宮和也さんです。

 この子はとても素晴らしい内容になっていますので、是非映画も魅力溢れる作品にしていただきたいです。

 

らすじ

 第二次大戦中に天才料理人・直太朗が完成させた究極の料理を蘇らせてほしいと依頼された、絶対味覚=麒麟の舌を持つ佐々木充。彼はそれを”再現”する過程で、そのレシピが恐ろしい陰謀を孕んでいたことに気づく。直太朗が料理に人生を懸ける裏で、歴史をも揺るがすある計画が動いていたのだ。美食に導かれ70年越しの謎に迫る、感動の傑作ミステリー!

 

ススメするポイント

 麒麟とは何かご存知でしょうか?

 中国の伝説上の霊獣の事を指しています。決して黄色と茶色が特徴的な首の長い奴ではありません。ちなみに首の長い奴は漢字で書くと豹駝と書きます

 主人公・佐々木充は「麒麟の舌」を持つ天才料理人です。

 麒麟の舌とは絶対音感の味覚版の事です。一度食べた料理の味を記憶し、再現できるというとんでもない才能です。

 その才能を生かし、佐々木充は「最後の料理請負人」という肩書を使っています。

 文字通り、人生最後に自分の望む味、食事を提供するというものです。

 まず、この設定が素晴らしい。

 この主人公は何をしてくれるんだろうという期待感を与えてくれます。

 丁度子供の頃に連れていってもらった遊園地のアトラクションに並ぶ時に感じるあのワクワク感と一緒です。

 「料理」というワードで連想はしやすいでしょうが、どのように話を持っていくのか不透明感も見られます。

 私個人は最初の数ページを読んだだけで虜になってしまいました。

 少し話はズレますが、私は色々な時間で本を読みます。

 仕事の休憩時間だったり、休日の家だったり外出先であったり、雨の日は電車の中でも読みます。

 夜勤務の時も読みますが、2時間の仮眠の時間はいつも眠っています。

 しかし、序章を読み、すっかりこの子にハマった私は仮眠の時間をすべて使い読み切っていました。

 その後の仕事は中々に辛いものでしたが、読み切った時の満足感は辛さを十分紛らわしてくれるものでした。

 それくらい内容も濃いものとなっています。

 伏線の張り方も私好みで、最後の展開で回収し、すっきりとする作品でした。

 料理に熱い情熱を持つ男の話に感動せずにはいられませんでした。

 そして、その思いが色々な登場人物に繋がれていると分かった瞬間は涙を抑えることが出来ませんでした。

 読み切ったあの感覚を一人でも多くの方に感じて頂きたいと思っています。

 

わりに

 小説に限らず、書籍と呼ばれるもの全般に言えることは「書籍は誰かの人生を疑似的に体験することが出来る」ツールだと私は考えています。

 疑似体験をすることによって自分の価値観に様々な要素を取り入れ、より自分らしさを作り上げていくことが出来ると思っています。

 今まで苦手だったものや嫌いなもの、そういった事柄に対して免疫を付けられる最も手っ取り早い方法だと信じています。

 私は書籍を紹介するこのブログを通じて価値観という武器を提供していきたいと考えています。

 価値観というのは決して一方の見方だけしていいものでないということを色々な人生を疑似体験することで理解して頂きたいのです。

 少しでもこのブログに目を通して、興味を持っていただけたなら幸いです。

 今ここにはないどこかへ自分を少しでも進めていただけることを私は願っています。

 好き嫌いせず、まずは読んでみてほしいと思います。

 ありがとうございました。

 

本の紹介~十二人の死にたい子供たち~

 こんにちは。サーカスです。

 

 今回は冲方 丁さん作の「12人の死にたい子供たち」を紹介したいと思います。

 

十二人の死にたい子どもたち

十二人の死にたい子どもたち

 

  未成年による自殺の報道が年々増えているように感じます。

 しかし、この国は未成年の自殺者だけでなく、社会人や高齢者の自殺者も多くだしてしまっている現状です。

 皆さんは平成26年の自殺者の内2.1%が未成年の自殺者だということをご存知でしょうか。全体の自殺者の総数は約2万5千人なので、少なくない若者が自ら命を絶っていることが分かります。

 自殺の原因は様々です。

 未成年に関して言えば、学校内でのいじめ、環境に馴染めない、生活環境の悪さなど挙げられます。

 また、それらが発端としてうつ病や精神病を発症したりして生きるのが辛くなり、自殺という手段を選んでいる人もいます。

 私もかつて自殺したいと思ったことがありましたが、現在は普通に働いていて、結婚もしています。

 あの頃の自分からしたら想像もできないことだと思います。

 なんだかんだと踏みとどまってこれたのは色々な本を読んできたからだと思っています。

 私は自殺しようとする人間を止める立場にありません。

 私もそちら側の人間でしたので。

 私に出来る事はただこのブログで本を紹介することだけです。

 私の価値観の中に組み込まれていった小説たちを皆さんに紹介すること、ただそれだけです。

 紹介したからと言って四の五の言うつもりもありません。 

 ただ、読んでみようかなと思えてくれた幸いです。

 

 先程も言いましたが人が自殺をする理由は様々です。

 自分にとっては重大な事でも、他人からしたら大したことの無いことが原因ということは珍しい事ではないと思います。

 この小説に登場する12人の子供たちはそれぞれ自殺したい理由を抱えています。

 

 作品内容紹介

 廃業した病院にやってくる、十二人の子どもたち。建物に入り、金庫をあけると、中には1から12までの数字が並べられている。この場へ集う十二人は、一人ずつこの数字を手にとり、「集いの場」へおもむく決まりだった。
初対面同士の子どもたちの目的は、みなで安楽死をすること。十二人が集まり、すんなり「実行」できるはずだった。しかし、「集いの場」に用意されていたベッドには、すでに一人の少年が横たわっていた――。
彼は一体誰なのか。自殺か、他殺か。このまま「実行」してもよいのか。この集いの原則「全員一致」にのっとり、子どもたちは多数決を取る。不測の事態を前に、議論し、互いを観察し、状況から謎を推理していく。彼らが辿り着く結論は。そして、この集いの本当の目的は――。

 

 内容自体はミステリーで、読みごたえも勿論ある。

 物語の展開の仕方が巧妙で、登場人物が多いながらもページを捲る手は止まらない。

 ミステリー自体にも面白味があって、最後まで読むと心がスッとするでしょう。

 しかし、私が個人的に注目してほしい事はそれぞれの死にたい理由です。

 子供がどういった理由で死にたがっているのか。

 それを意識して読んでほしいのです。

 そうすることで皆さんの中に何か新しい価値観が生まれることを祈っています。

 

十二人の死にたい子どもたち

十二人の死にたい子どもたち

 

  

本の紹介 ~蜜蜂と遠雷~

 こんにちは。サーカスです。

 皆さんは音楽は何を好んで聞かれますか?

 私の周りの人たちはオタクが多いので、アニメに使われた曲や、声優さんが歌っている曲を聞いている人が多いです。

 その人たちもアニソンばかり聞いている訳ではなく、最近の流行りの曲や有名な曲はWalkmanIpodに入れているみたいです。

 カラオケなんかに行くとその人が何を聞いているのか分かるし、どんな曲を好んでいるのかも分かりますね。

 方向性の違う人たち同士で行くカラオケは中々シュールで面白いと私個人は思っています。

 

 

 今回は今年直木賞を受賞された作品「蜜蜂と遠雷」を紹介したいと思います。

蜜蜂と遠雷

蜜蜂と遠雷

 

  事前情報も何も得ずに買い、内容がピアノコンクールの話で正直自分の好みのジャンルとかけ離れていたので読む前に若干の不安がありました。

 私は気が乗らないと買っても買いっぱなしにすることがあるので、今回もそうなるかなと思っていました。

 それは杞憂に終わりましたけど。

 読み終えた感想としましては、まず「とても面白かった」

 私はクラシックに然程興味はなく、音楽に関係する知識もあまり持っていません。

 曲名なんて言われてもピンとすら来ない。

 作曲家を言われても誰の事だか全く分からない。

 それでも自然とページを捲る手は止まりませんでした。

 音という「聴覚」で感じ取るものを「視覚」の情報として文章にし、相手に伝える技術というのはセンスや才能、努力などなど色々な要素が不可欠になってくると思います。

 そのこの小説の情報を視覚として相手に伝えるこの技術力の高さに脱帽しました。

 グっとくるような表現がされた部分では鳥肌が何回も立ったほどです。

 読み終えて、ピアノの事やクラシックの事を勉強してみたっくなりました。

 実際にコンクールに参加するため色々な会場を調べてみたりもしました。

 良い小説というのは自分の内側に衝撃を与えて新しい何かをやってみようか、という気にさせることをいうのかなと感じ増しました。

 クラシックなんて全然興味なかったのに、すごい変化だと思います。

 

 

 私は書き方伝え方にとても魅力を感じたが、内容はそうでもないかと言われたらそれは違う。内容も圧倒的に素晴らしい。

 物語は複数の視点で語られる。

 彼から見る彼女。彼女から見る彼。

 様々な視点に切り替わりながらコンクールは進んでいく。

 時に熱く激しいバトルのように。

 時に温かく見守るように協力し合う。

 ピアノコンクールが進んでいく中で成長していく登場人物たちに、皆さんもきっと魅了されることでしょう。

 購入を悩まれている方がいらっしゃるなら是非購入することをお勧めします。

蜜蜂と遠雷

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思い出の小説~嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん~

 こんばんは。サーカスです。

 今日はとても暖かい日でしたが、風が一日中強く吹き荒れている日でもありました。

 ところで皆さんは自分が晴れ男(女)もしくは雨男(女)か意識したことがありますか?

 私はどちらかと言えば晴れ男です。

 今日の予報は雨でしたが、私が出勤するときは晴れており、仕事の最中に雨が降り出しました。そして、帰る際には雨が降り止んでいました。

 こういった日が何回かあると「自分って晴れ男なんではないか?」と思うようになってきませんか?

 自分が外出する時だけ晴れていると分かっていたら傘を持たなくていいので私としては晴れ男であって欲しいと思っています。

 まぁ、晴れ男だと思いながらも晴れじゃなかった時もやっぱりあるのであまり当てにはなりませんけど。

 因みに私の奥さんは強烈な晴れ女です。外出する時はほぼ間違いなく晴れますので、旅行やお出かけの際にあまり天気予報を気にしません。

 ほとんど晴れますからね。

 

 

 高校時代の思い出はあまり思い出したくないですが、高校の時の思い出は今の自分の価値観を大きく決めている大事なものだと思っています。

 洗っても洗っても落ちない台所の黒カビのように根が深く、そして切り離せないうっとしいものでもありますが。

 その私の高校生活の中で読んできた小説の中で今でも自宅の本棚に置いてあるのがこの小説です。

  嘘つきみー君と壊れたまーちゃん。

 タイトルからは不穏な気配しかしませんが、高校生の時の私はこのタイトルと表紙の憂いを帯びた表情をする少女に惹かれました。

 作者は入間人間さんで、この方の作品はダークな世界観を漂わせている作品を何作も書いていらっしゃいます。

 この書籍もライトノベルですが、最初この本を読み終えた時に思ったことは「なんてものを電撃文庫で出すんだ…」と戦慄した記憶があります。

 あらすじの部分にも電撃小説大賞の最終選考会で物議を醸した問題作、とはっきり書いてありますしね。

 確かにタイトルに惹かれ表紙に惹かれて選びましたが、ここまでとは…、と今でも印象深い作品です。

 分類としてはラブコメディーに入りますが、勿論少女漫画や王道のラブコメディーとは大きく外れています。

 よくこれをラブコメディーに出来たと感心するものです。

 そしてよく出版したな、と。

 内容は内容として暗い感じを醸しながらも、私は一気に読み終えました。10巻まで。

 それぐらい小説としては出来上がっている作品だと思います。

 入間人間さんの作品は設定や登場人物も魅力的で個性あふれるキャラクターが登場しますが、私が一番気に入っているのは表現力です。

 普通の人とは違った見方、と言うと簡単に聞こえすぎてしまう感じがありますが、登場人物が見るねじ曲がった世界観を私達読者に伝わるように文章として起こしていることに魅力を感じます。

 それでも内容はラブコメなんですけれど。

 

 

 物語は主人公であるみー君の視点で語られます。みー君から見た世界観が本を読み進めていく内にのめりこんでいくことでしょう。

 みーくんはまーちゃんのために色々な事をします。

 一緒に暮らしたり、一緒に登校したり、一緒に学校を休んだり、まーちゃんが持ってきたトラブルを解決するために捻くれた解決方法をとってみたり。

 時には自分が傷ついて、時には他人を傷つけて。

 それでもまーちゃんのために奮闘します。まーちゃんが大好きなみー君のために。

 まぁ、嘘だけど。